ホイアンとダナンの観光プラン！日帰りモデルコースと人気ツアーを解説

ベトナム中部を代表する人気観光地、ホイアンとダナン。美しいビーチが広がるリゾート都市ダナンと、ノスタルジックな街並みが世界遺産に登録されているホイアン、旅行を計画する際に「どっちを拠点にしよう？」と迷う方は少なくありません。この記事では、そんなあなたの疑問に答えるべく、二つの街の観光スタイルを徹底比較します。ダナンからホイアンへのアクセス方法はもちろん、Grabやローカルバスを使った移動手段ごとの料金や価格、おすすめで人気の現地ツアー、日帰りでも満喫できるモデルコース、そしてランタンが灯る幻想的な夜の楽しみ方から帰りの足まで、旅行者が知りたい情報を網羅的に解説。あなたのベトナム旅行がより一層充実したものになるよう、具体的な情報をお届けします。

ホイアンとダナンの基本情報とアクセス方法

滞在するなら結局どっちが良い？

ホイアンとダナン、どちらを旅の拠点にするかは、あなたがどのような過ごし方をしたいかによって決まります。それぞれの街の魅力と滞在スタイルは大きく異なるため、特徴を理解して選ぶことが大切です。まずは、それぞれの街での具体的な過ごし方をイメージしてみましょう。

結論から言うと、ビーチリゾートでのんびりしつつ、近代的な都市の利便性も求めるならダナンがおすすめです。例えば、「朝は美しいミーケビーチでヨガを楽しみ、昼は最新のショッピングモールでお買い物。夜は洗練されたルーフトップバーで夜景を眺めながらカクテルを味わう」といった、アクティブで現代的なリゾートステイが満喫できます。

一方で、世界遺産の歴史的な雰囲気に浸り、夜の幻想的な風景を心ゆくまで楽しみたいならホイアンが適しています。「早朝の静寂に包まれた旧市街を散歩し、昼は趣のあるカフェでベトナムコーヒーを片手に読書。夜は無数のランタンが灯る中でローカルフードに舌鼓を打つ」といった、穏やかで情緒あふれる時間を過ごせるでしょう。

まずはここから！定番の観光スポット

ホイアンとダナンには、それぞれ見逃せない魅力的な観光スポットが数多く存在します。どちらの街を訪れるにしても、まずは定番の場所を押さえておくのが旅を楽しむコツです。それぞれのスポットの見どころをより詳しくご紹介します。

ダナンの主要観光スポット

ダナンは美しい海岸線と近代的な見どころが融合した街です。代表的なスポットには以下のような場所があります。

• ミーケビーチ: 全長約10kmにわたって続く広大なビーチで、「世界の美しいビーチ6選」にも選ばれたことがあります。きめ細かい白砂が特徴で、海水浴だけでなく、早朝の散歩や日光浴にも最適です。ビーチ沿いには新鮮なシーフードを味わえるレストランが立ち並びます。
• ダナン大聖堂: 1923年にフランス統治時代に建てられたカトリック教会です。淡いピンク色の外観から「ピンクチャーチ」の愛称で親しまれ、多くの観光客が訪れる人気の写真撮影スポットになっています。ミサの時間以外は内部を見学できることもあります。
• ドラゴンブリッジ（ロン橋）: 全長666mの龍をかたどったユニークな橋です。特に見逃せないのが、毎週金・土・日曜日の21時から約15分間行われるパフォーマンス。龍の口から迫力満点の火や水が噴き出され、多くの見物客で賑わいます。
• 五行山: 古くから信仰の対象とされてきた、大理石でできた5つの連山です。展望台からはダナンの街並みと海岸線を一望できます。洞窟の中に仏像が安置されているなど、神秘的な雰囲気が漂うパワースポットとしても知られています。エレベーターも設置されているため、体力に自信がない方でも気軽に登れます。

ホイアンの主要観光スポット

街全体が世界遺産のホイアンは、歩いているだけで歴史の息吹を感じられる場所ばかりです。

• ホイアン旧市街: 昔ながらの黄色い壁の建物が並び、タイムスリップしたかのような気分を味わえます。お洒落なカフェや雑貨店、オーダーメイドのアオザイ店などが軒を連ね、街歩きだけでも一日中楽しめます。なお、旧市街の主要な歴史的建造物に入るには、12万VNDの観光チケット（共通券）の購入が必要です。
• 日本橋（来遠橋）: 16世紀末に日本人が架けたとされる屋根付きの橋で、ホイアンの象徴的な存在です。橋の中には小さな祠もあります。2025年現在も修復工事が行われている可能性がありますので、訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。
• ランタンの夜景: 夜になると街中に色とりどりのランタンが灯り、ホイアンは最も美しい顔を見せます。特に旧暦14日に開催される「ランタン祭り」の夜は、街の電気が消されてランタンの灯りだけになり、ひときわ幻想的な雰囲気に包まれます。
• アンバンビーチ: 旧市街から自転車で20分ほどの距離にある、穏やかなビーチです。観光客の喧騒から離れて静かに過ごしたい方に人気で、欧米からの長期滞在者も多く見かけます。ビーチ沿いにはお洒落なレストランやバーが点在しています。

ダナンからホイアンへの主な移動手段

ダナンとホイアンの間の移動は、旅行者にとって重要なポイントです。幸い、いくつかの選択肢があり、予算や時間、快適さに合わせて選ぶことができます。それぞれの手段がどのような旅行スタイルの方におすすめか、具体的に見ていきましょう。

最も一般的な移動手段は、タクシー（配車アプリGrabを含む）、シャトルバス、そしてツアー会社の送迎の3つです。自由気ままな個人旅行が好きならGrab、コストを最優先するならシャトルバス、安心と効率を求めるならツアーの利用が適していると言えるでしょう。

現地での詳しいアクセス方法

ダナンとホイアンは約30km離れており、車を利用した場合の所要時間は約40分から60分程度です。この絶妙な距離感は、日帰り旅行にも最適で、多くの観光客がダナンを拠点にホイアン観光を楽しんでいます。

ダナン国際空港から直接ホイアンへ向かう場合も、所要時間や料金はダナン市内からと大きく変わりません。そのため、フライト到着後すぐにホイアンへ移動するスケジュールも十分に可能です。空港の到着ロビーを出るとタクシー乗り場やGrabのピックアップポイントの案内がありますので、それに従って進めばスムーズに乗車できます。

逆に、ホイアンに滞在し、帰国日にダナン空港へ向かう際も同様の時間を見積もっておくと良いでしょう。特に帰国便に乗り遅れないよう、交通渋滞の可能性も考慮して、少なくとも出発時刻の3時間前にはホイアンを出発することをおすすめします。

シャトルバスや市営バスでの行き方

コストを抑えて移動したい方には、シャトルバスや市営バスがおすすめです。ただし、それぞれに特徴と利用上の注意点がありますので、事前に理解しておくことが大切です。

ホテルのシャトルバス

ダナンの海岸沿いに建つ一部の高級ホテルでは、宿泊者向けにホイアンへのシャトルバスを運行していることがあります。無料または格安で利用できるのが最大のメリットです。運行スケジュールはホテルによって異なりますが、1日に数本、決まった時間に運行されるのが一般的です。人気のサービスのため、席が満席になることもありますので、利用を希望する場合は、チェックインの際に予約方法や空き状況を確認しておきましょう。

Hoi An Expressのシャトルバス

旅行会社「Hoi An Express」は、ダナンとホイアンを結ぶシャトルバスを運行しています。ダナン国際空港やダナン駅など、旅行者にとって便利な主要な場所から乗車できるのが魅力です。料金は片道15万VND程度で、公式サイトから事前にオンラインで予約できます。時間を有効に使いたい個人旅行者には非常に便利な選択肢と言えるでしょう。

便利でお得なGrabの利用法

ベトナムでの移動に欠かせないのが、東南アジア最大の配車アプリである「Grab（グラブ）」です。日本で事前にアプリをダウンロードし、電話番号認証とクレジットカード情報の登録を済ませておけば、現地に到着後すぐに利用を開始できます。

Grabを利用する最大のメリットは、乗車前に料金が確定することです。アプリ上で目的地を設定すると画面に料金が表示されるため、言葉の壁や不当な料金請求（ぼったくり）の心配がほとんどありません。ダナンからホイアンまでの料金相場は、時間帯にもよりますが片道30万～40万VND（約1,700円～2,280円）程度で、流しのタクシーを捕まえるより安くなる傾向があります。

また、アプリにはプロモーションコード（割引クーポン）機能があり、お得に乗車できるチャンスもあります。支払い方法も現金とカードから選べるため、ベトナムドンをあまり持ち歩きたくない方にも便利です。

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旅を彩るホイアンとダナンの観光プラン

現地オプショナルツアーの種類と選び方

ダナンとホイアンの移動や観光を効率よく、そして深く楽しみたいなら、現地オプショナルツアーの利用が非常に便利です。特に初めてベトナムを訪れる方、短い滞在時間を最大限に有効活用したい方、言葉の不安がある方には強くおすすめします。

ツアーには様々な種類があり、主に以下のようなタイプに分けられます。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の旅のスタイルに合ったものを選びましょう。

• 半日・1日観光ツアー: 主要な観光スポットをガイド付きで巡ります。効率は良いですが、団体行動が基本となります。
• 送迎付きフリープラン: 往復の移動だけを確保し、現地では自由に散策できるプランです。自由度が高い反面、現地での計画は自分で行う必要があります。
• アクティビティ体験ツアー: ランタン作りやココナッツボート（バスケットボート）、料理教室など、特定の体験をメインにしたツアーです。ユニークな思い出を作りたい方に適しています。
• プライベートチャーター: 車とガイドを時間単位で貸し切ります。料金は高めですが、完全なオリジナルプランで周遊できる最高の自由度が魅力です。

おすすめで人気のツアーを紹介

数あるツアーの中でも、特に旅行者から人気が高く、おすすめできるツアーがいくつかあります。これらのツアーは、ベトナム中部の魅力を凝縮した体験を提供してくれます。

世界遺産を巡る1日ツアー

ホイアン旧市街と、かつて栄華を誇ったチャンパ王国の聖地であるミーソン遺跡という、二つの世界遺産を1日で効率よく巡るツアーは、不動の人気を誇ります。個人で両方を回るのは時間がかかり、アクセスも複雑なため、ツアーの利用が賢明です。専門ガイドの解説付きで遺跡の歴史を深く知ることができ、知的好奇心も満たされるでしょう。所要時間は8時間程度が一般的です。

ホイアン夜景＆灯籠流し体験ツアー

ホイアンの最大の魅力である夜景に特化した、夕方出発の半日ツアーです。ライトアップされた旧市街を散策し、ホイアン名物のディナーを楽しんだ後、旅のハイライトであるトゥボン川での灯籠流しを体験します。ロマンチックな雰囲気を満喫したいカップルや、幻想的な写真を撮りたい女子旅に最適です。多くのツアーで、ホイアン三大名物（カオラウ、ホワイトローズ、揚げワンタン）の夕食が含まれているのも嬉しいポイントです。

各種ツアーの料金と価格を比較

ツアーの料金は、その内容、所要時間、そしてプライベートかグループかによって大きく異なります。予約前に料金と価格の内訳、つまり何が含まれていて何が含まれていないのかをしっかり確認することが、後々のトラブルを避けるために重要です。

以下は、一般的なツアーの料金相場の目安です。料金はあくまで参考であり、利用する旅行会社や旅行時期（ハイシーズン/オフシーズン）によって変動します。

日帰りでも満喫できるモデルコース

ダナンに滞在していても、ホイアンの魅力は日帰りで十分に満喫できます。時間に追われることなく、リラックスして楽しむために、少しゆとりを持ったスケジュールを組むのがポイントです。午前中はダナンで過ごし、昼から夜にかけてホイアンを楽しむ、以下のようなモデルコースはいかがでしょうか。

午後から楽しむホイアン日帰りプラン

• 12:00 ダナン市内のホテルやレストランからGrabで出発。
• 13:00 ホイアン到着。まずは腹ごしらえ。旧市街の人気店でホイアン名物料理（コシのある麺「カオラウ」や、バラのような蒸し餃子「ホワイトローズ」など）のランチを楽しみましょう。
• 14:30 黄色い壁が美しい旧市街を散策。日本橋や福建会館などの歴史的建築物を見学したり、路地裏のおしゃれなカフェでベトナムの蓮茶やエッグコーヒーを試したりして休憩します。
• 16:30 散策を再開し、ショッピングタイム。上質なシルク製品や手作りの革製品、色鮮やかなランタンなど、ホイアンならではのお土産を探してみましょう。値段交渉も旅の醍醐味ですが、笑顔でスマートに行うのがコツです。
• 18:00 トゥボン川沿いを散策。太陽が傾き、徐々にランタンが灯り始めるマジックアワーは、最高のシャッターチャンスです。
• 19:00 ライトアップされた美しい街並みを眺められるリバーサイドのレストランでディナー。雰囲気を満喫できます。
• 20:30 旅のハイライト、灯籠流しを体験。小舟に乗り、願いを込めて灯籠を川に浮かべましょう。その後はナイトマーケットを散策するのもおすすめです。
• 21:30 ホイアンを出発。事前にピックアップしやすい場所を確認しておき、Grabでダナンのホテルへ帰ります。

ランタンが灯る幻想的な夜の街並み

ホイアンの真骨頂は、何と言っても日が沈んだ後の夜の風景にあります。街中の歴史的な建物や通りに飾られた何百ものカラフルなランタンが一斉に灯り始めると、街全体が暖かく幻想的な光に包まれます。

トゥボン川にその光がゆらゆらと映り込む様子は、言葉を失うほどの美しさです。多くの観光客のお目当てはこの夜景であり、特定の何かをするのではなく、ただランタンの灯りの下を歩いているだけでも特別な時間を過ごせます。写真撮影を楽しむ際は、三脚の使用は他の観光客の妨げになる場合があるため、手すりなどにカメラを固定したり、スマートフォンの夜景モードを活用したりするのがおすすめです。

ナイトマーケットと灯籠流し

日本橋を渡った先にあるアンホイ島では、毎晩ナイトマーケットが開催されます。ここではお土産用のミニランタンや手作りの雑貨、Tシャツ、そしてチェー（ベトナム風ぜんざい）などのローカルフードの屋台がずらりと並び、活気に満ちています。

また、川沿いでは小舟に乗って灯籠流しを体験できます。灯籠は1つ1万VND（約60円）程度で購入でき、願いを込めて川に浮かべる瞬間は、忘れられない旅の思い出になるでしょう。ボートの乗船料は交渉制が多いですが、相場は15分～20分で15万～20万VND程度です。乗船前に料金をしっかり確認してから乗りましょう。

ホイアンからの帰りの交通手段

ホイアンの夜を存分に楽しんだ後、ダナンへ帰る手段もしっかり確保しておく必要があります。特に夜遅くなると交通手段が限られてくるため、事前の計画が重要です。主な方法は、行きと同様にGrab（タクシー）かツアーの送迎です。

Grabを利用する場合、ホイアンの旧市街は夜間、車両進入禁止になっているエリアが広いため、少し大きな通りまで出てから配車をリクエストするのがポイントです。具体的には、ホイアン市場の周辺や、アンホイ橋を渡りきった先の広場などが比較的車を捕まえやすい場所として知られています。旧市街の入り口付近（朱印船のモニュメントがある辺りなど）には客待ちのタクシーも多くいますが、料金交渉が必要になる場合があるため、Grabの利用が安心です。

概略：ホイアンとダナンの観光プラン！日帰りモデルコースと人気ツアーを解説のまとめ